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ウェブサイトのゲーム化とゲームのウェブ化

数年前から、ウェブサイトとゲームは互いに歩み寄り、融合していくだろうと語ってきました。
この動きはHTML5などの普及によって、ますます活発になっていくでしょう。
しかし、最近のゲーミフィケーションという言葉には、どうも「おや?」と思うことが多いのです。
今回は、ウェブサイトのゲーミフィケーションについて、お話してみます。

確かに、ビジネスっぽさを醸し出す言葉は大切です。
何より上司やクライアントを説得するために。
しかし、その言葉ばかりがバズワード的に広まるばかりで、ゲームの何も分かっていない人が「つまみ食い」しているだけのように見受けられます。

たとえば、ウェブサイト内で仮想通貨を設定するとか、アバターがグレードアップしていくとか、そんなものはゲーム要素でも何でもないのです。
もちろん、そうした仕組みそのものは、それはそれでいいのです。
問題は、それらの要素を取り入れることがゲームの要素を取り入れることだと「大きな勘違い」をしてしまい、せっかく将来に広がる“ウェブとゲームの融合”という大きな展開を矮小化してしまうことです。

ウェブとゲームの融合は、多くのウェブサイトがごく自然に「ゲーム化」することを指します。
ゲームの中のどうでもいいような仕組みをつまみ食いすることではありません。

良質なゲームは総合的なシステムデザインから作り始め、その後グラフィックやサウンド、必要に応じてキャラクターやシナリオなどに展開していきます。
システムデザインは、その中のどれか一つでも欠けるとゲームとして成立しないため、そもそも何かをつまみ食いするという考え方そのものがオカシイですし、嫌悪感すら感じるわけです。
例えば、主人公がレベルアップしていくというシステムがあったとしても、それは全体のシステムの中で生きているものであり、それだけを抜き出してもゲームとしての楽しさなどひとかけらもないということです。
こうした事実を知らない、浅いゲームユーザーや、そもそもゲームのことを全く知らない人たちが、ゲーミフィケーションといった言葉を連呼することには残念な印象しかありません。

全体の中の「何か」を抜き出したものを足し算として加えるのではなく、きちんと本質を知った上で、ウェブサイトとゲームの融合、真のゲーミフィケーションを目指していきたいものです。
それはつまり、ウェブサイトの設計段階において、ゲームシステムデザインをきちんと取り入れるということです。

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